講演要旨
1986年にイタリア北部から始まったスロフード運動は、いまや、世界的な広がりを見せています。
本運動は、食の画一化によって失われてきた地域や文化に根ざした食の多様性や、本来は地域や家庭ではぐくまれて きた子供たちの味覚を取り戻し、優良な生産者と消費者を結びつける活動を進めています。
日本では各地に45支部があり、米、大豆、地方野菜等の食材、郷土料理、「だし」、みそ、しょう油、日本酒に 焦点を当て、地消地産、食育推進とも連携を図ってきました。
1935年の夏、東京で第1回の民俗学大会が開かれた時、共通話題の最初は食物の問題だった由。
私は門前の徒でありますが、茨城特に県北の食を考える時は「照葉樹林文化とナラ林文化論」を背景に置き、過去
(伝承・残存)を探り現在を尋ねて、茨城の食の深層に迫ると同時にスローフード運動のよすがにしたいと思って
います。茨城民俗学会の皆さんはもちろん、一般の方に御参考となれば幸いであります。
※今後の談話会予定
第132回談話会
・日時 平成20年12月14日(日)午後1時
・場所 茨城県立歴史館講堂
・発表者 石本敏也(本会会員)